9月13日に栄区役所で講演会を行ったさかえ住宅環境フォーラムの会長 竹谷 康生さん 桂台北在住 75歳
「まちづくり 元気なうちに」
○…栄区7地区のほか、港南区2地区、戸塚区1地区の代表者など約30人からなる「さかえ住宅環境フォーラム」。より住みよいまちづくりを目指し、課題やまちのルールを考え、情報交換を行っている。10年の節目を迎えた今年2月にはノウハウをまとめた「まちのルールづくり定石集」を発刊。講演会を行い、情報提供や支援を行っている。
○…三重県で生まれ大学進学を機に上京。定年まで勤め上げた三菱電機で働きながら、大学に通った。定年間近のころ、湘南桂台自治会の会長に就任。地区計画を採用し、とりまとめを行った経験や、会員が減少していた老人会を現在も盛んに活動する新体制のシニアクラブとして立ち上げた経験が今に生きている。「苦しいこともあったが、意見を吸い上げて、一生懸命地域のことを考える時間。終わってみれば楽しかった」
○…「まちにもメタボや成人病がある」と笑う。初めは整った街並みも居住者の入れ替わりや建て替えなどで乱れてくる。時代の流れに応じた見直しも必要だ。だからこそ「まちづくりは元気なうちに」と、早めにルールを定めることの大切さを説く。しかし、新しい提案には必ず反対者が出る。「2:6:2。2割は賛成、6割は静観、2割は反対」反対者を説得することではなく、静観者に必要性や良さを訴えることが合意形成への鍵になるという。
○…同フォーラムの会長のほか、栄区シニアクラブ連合会の副会長、NPO法人市民セクターよこはまの理事を務めるなど忙しい毎日。多くの資料を抱え、「妻に机まわりを片付けろと言われる」と苦笑するが、来月7日には金婚式。「昔は寿命が短かく、今は晩婚。金婚式を迎える夫婦は貴重だと思う。これは自慢」と笑顔。「私たちのために書いてくれたような歌」と『また君に恋してる』を目下、練習中で、来月妻にプレゼントするつもりだ。経験を生かし、これからも元気なまちづくりを目指していく。