福祉への功績 大きく 社会福祉法人杜の会 師康晴理事長が逝去
中野町に拠点を置く社会福祉法人杜の会の理事長・師康晴氏が11月24日、逝去した。69歳だった。
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師氏は大学卒業後、群馬県の小中学校教諭、北海道の養護施設副施設長、児童自立支援施設職員を経て、1980年から横浜市の児童自立支援施設「向陽学園」(保土ケ谷区)に勤務。その後、「戸塚福祉授産所」(戸塚区)所長、社会福祉法人開く会の知的障がい者授産施設「共働舎」(泉区)施設長を務めた。
96年には社会福祉法人杜の会を設立。「中野地域ケアプラザ」をはじめ「かさまの杜保育園」や「SELP・杜」など高齢者・障がい者・子どもに関わる施設を栄区内外で運営管理してきた。2009年には、横浜市では50年ぶりとなる児童養護施設「杜の郷」(泉区)を新設。法人理事長と同施設長を兼務していた。また、保護司や人権擁護委員なども務めていた。
出会いに感謝
11月28日、29日に戸塚区内で行われた葬儀には約1400人が参列。別れを惜しんだ。
杜の会の職員は「差別の解消を目標に掲げ、『へこたれない』という強い気持ちで横浜の福祉改革に取り組んでいた。『感謝』という言葉を良く使っていたのが印象的。出会いを大切にする人だった」と話した。
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