栄少年補導員連絡会と学校警察連絡会は12月4日、栄区役所で「中学生ケータイサミット」を開催した。
利用時間や料金、閲覧するサイトなど、ルールやマナーを無視した子どもたちの携帯電話の使い方が社会的な問題になっている昨今。同会では、子どもたち自らがこうした問題に向き合い、有効な活用に結びつけてほしいと、初めて同サミットを企画した。
当日は区内の各公立中学校から生徒5人、保護者3人、各小学校から保護者1人のほか、行政、警察、教育関係者ら約100人が参加。事前に区内各中学校の1、2年生522人とその保護者405人を対象に行った携帯電話の使用に関するアンケートの結果を発表し、それらをもとに生徒、保護者、教諭が活発な討論を行った。
生徒からは「学習の情報交換を行うために役立っている」など有効とする声があった一方、「学校への持ち込みについてルールを守っていない生徒もいる」などの問題点もあがった。また、「必要性を感じない」「親に買ってもらえない」など、個人や各家庭での考え方の差も垣間見えた。
保護者からは「高校まで持たせない」「親がチェックできるようにしている」「ルールを作って使わせている」などの声があった。
これらの話し合いを受けて栄区中学校校長会の野中隆会長と県警本部サイバー対策センター主査の夘野智善さんは、「携帯電話と携帯サイト閲覧を混同している節がある。今はサイトの閲覧が大きな問題。ルールやマナーを守って活用することが大切」と指導した。
サミットの最後には上郷中学校2年生の塩崎琴乃さんが、情報をしっかり見極めて善悪を判断することや責任をもって利用すること、誘いに負けないことなどを盛り込んだ「ケータイサミット宣言」を提起し、満場一致で採択された。
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