「復興の人手は足りていない」 週末ボラバスで被災地に
金曜夜の横浜駅東口。仕事を終えて家路を急ぐサラリーマンを横目に、大きな荷物を抱えてバスに乗り込む学生や大人たち―。
彼らが向かうのは東日本大震災の被災地だ。週末の間現地に滞在し、ボランティアとして瓦礫の撤去や農・漁業の復興を手伝う。このバスを運営するのは一般社団法人 東日本大震災生活支援協会。昨年7月から毎週運行している。
理事長の丹野康之さんは仙台市宮城野区出身で普段は横浜市内でIT関連の会社を経営する。震災当日に津波で流される故郷の映像を見て「何かできることはないか」と翌日に団体を設立。仲間から食料や物資を募り、現地へ運搬を始めた。
支援の輪はネット上や口コミで広がり、物資や義援金のほか、ボランティア希望者も集まったため、バスの運行を決めた。「活動方針は、現地の助けになると思ったらなんでもやること。昨年末にはこれまで手伝ってきたイチゴ農家で震災以来初の収穫を達成できて、農家の方と一緒にみんなで泣いて喜んだ」と丹野さん。
ボランティアバスにはこれまで700人以上が参加している。原則毎週金曜夜に横浜・東京を出発して日曜夜に解散。費用は一人7000円(宿泊費・一部夕食含む)。「1年経っても復興はまだまだ。毎週バスを出して現地を支援し続ける気持ちを届けたい」。
申し込み・問い合わせは事務局【携帯電話】050・3797・4674へ。
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