社会福祉法人伸こう福祉会 「介護の現場」を公演で 従業員など出演でミュージカル
先月藤沢市内で開かれた会見であいさつする足立理事長（左）
公田町に拠点を置き、神奈川県内で介護や保育事業を展開する社会福祉法人伸こう福祉会（足立聖子理事長）が６月23日（土）、藤沢市民会館大ホールでミュージカル「Ｂｅａｕｔｉｆｕｌ Ｌｉｆｅ」を公演する。
公演には介護や保育に従事するスタッフをはじめ、施設利用者の家族や園児、取引先企業の従業員ら５歳から96歳までの総勢約１７０人が出演。プロの俳優が出演しないミュージカル公演を社会福祉法人が行うのは、全国的にも珍しい取り組みで、稽古にも熱が入っている。
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介護の仕事は利用者との死別など、悲しい別れもあり、胸を痛めるスタッフは少なくない。今回の公演は、学生のころからミュージカル鑑賞が好きだったという同法人の専務理事・片山ます江さんが、「亡くなった利用者に対しても”元気な姿を見せよう”というスタッフの思いを華やかなミュージカルの舞台で表現しては」と考えたことがきっかけだった。
片山さんらスタッフは昨秋、劇団四季のアクターズを経て、湘南地区でダンス指導者として活躍するＨＡＮＡ氏の主宰する公演を鑑賞。その指導姿勢に感銘を受けたことで、ＨＡＮＡ氏との交流を深め、今回の公演の総監督を依頼した。 老人ホームクロスハートを舞台に「介護の現場」を表現することを目指し、脚本は文学座の高橋耕次郎氏の構想をベースにＨＡＮＡ氏が書き下ろして足立理事長の意見も取り入れ、完成させたという。
主人公のまりあを通じ、「本当の介護とは」｢人として最期の時を迎える前に利用者が何を望んでいるのか｣「スタッフに何ができるのか」を問いかけ、解を探していく笑いあり、涙ありのストーリーになっている。
舞台は午後１時と５時の２回、チケットは２０００円で現在販売している。
問い合わせは伸こう福祉会ミュージカル事務局【電話】０４５・２６０・０５６８へ。
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