上郷・瀬上の自然を守る会 「ホタルの名所 残して」 開発計画に反対署名集める
東急建設(株)(本社/東京都渋谷区)が進めている上郷地域の大規模な宅地開発計画「(仮称)上郷開発事業」に対し、計画の中止と緑地の全面保全を求めている市民グループ「上郷・瀬上の自然を守る会」(山仲章介代表)は、先月15日からホタルの名所として知られる「瀬上市民の森」の入り口で、ホタル観賞に訪れた人たちに署名への協力を呼びかけた。
同計画は都市計画法で市街化を抑制すべき地域として定義されている市街化調整区域において、「都市計画提案制度」を利用して行うもの。計画が持ち上がっている一帯は文化遺産やホタルをはじめとする多様な生物の宝庫となっている。
東急建設は過去2回、同地域の開発を計画しているが、前回2007年は市民から9万を超える反対署名が集まるなどして白紙になった。
同会は今年5月から署名活動を開始。「ホタル観賞に訪れた人への呼びかけは、駅頭などでの呼びかけに比べて関心が高い」と言い、市民の森入り口で呼びかけた約2週間で3千筆が集まった。後日郵送で提出したいと署名用紙を持ち帰る人も多く、さらに増えることも見込まれる。
集まった署名は横浜市の9月議会で市長と議長に提出したい意向で、8月末までに2万筆が目標。5月から現在までの総数は1万5千筆を超えており、目標数は上回る見通しだ。
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