全国初 超小型電動車で青パト 通学路等での活用に期待
笠間在住の大学4年生・岡部功さんが代表を務める神奈川防犯シーガル隊青パト隊が、日産自動車(株)の超小型電動車「日産ニューモビリティコンセプト」での青色防犯パトロールに乗り出した。超小型電動車を使った青色防犯パトロールは全国で初めて。7月31日には栄警察署で出発式が行われ、白バイを先頭に早速区内のパトロールへ出発した。
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同車はリチウムイオン電池を使用した充電式。2人乗りで、最高時速80Km、3・5時間フル充電で平坦な道なら約100Km走行できる。超小型車に適した使用用途を模索していた日産自動車(株)は今年4月、同隊の活動を紹介する新聞記事に着目。小回りがきく超小型車は、通学路などの細い道のパトロールに適していると考え、岡部さんが通う神奈川大学を通じて車の提供を申し出た。GPSなども搭載しており、公道でのパトロールは走行中のデータを収集し、今後に役立てるねらいもある。
栄区内では現在、8団体15台の青パト隊が活動している。一昨年8月に発足した神奈川防犯シーガル隊青パト隊はこれまで、岡部さん所有の自家用車を使い、メンバー7人が週2回、交代で栄区近隣や鎌倉市の防犯パトロールを行ってきた。アルバイトで燃料費を捻出しながらの活動で負担もあったが、今回提供された超小型車は充電式のため、それらも軽減される。貸与期間は来年3月末までの予定で、延長の可能性もある。
超小型車でのパトロールを終えた岡部さんは「路肩に車があってもすり抜けて走ることができ、ゆっくり走るのに向いている。社会実験も兼ねているので、どう使うか考えていきたい」とコメント。同車には窓がないため、天候などに応じ、自家用車と併用していく予定で、「通学路などでこちらからも声をかけていくが、この車に興味をもってもらえたら嬉しい」と話している。
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