まもなく4世代 高野さん一家
公田町で理容店「ヘアーサロン タカノ」を営む高野正俊さん(59)は、療養中の父・庄市さん(85)、店を手伝う息子の光市さん(28)と親子3代に渡り、本郷小学校の卒業生。5歳の孫・伊織ちゃんや偉月くん(2)も今後入学予定で、まもなく一家4代となる。
正俊さんは「おとなしい子どもだったからなぁ」と笑いながらも「3年生の時、東京オリンピックがあって、公田団地ができ、児童数が増えた」と、記憶をたどる。当時の校舎は木造で「公田団地が初めて目にした鉄筋の建物だった。それまで田舎だったが、ハイカラな人が入ってきたなと思った」。
まさに高度経済成長の最中。東京オリンピックから4年後の1968年には鉄筋4階建校舎が新築され、正俊さんが卒業して間もなく、児童数は千人を超えた。
一方、光市さんはバスケットボールクラブに所属する活発な小学生だった。一番記憶に残っている場所は、移設したプールの跡地に作られた「造山」。「造山から池のような所に向かって水が流れていて、そこでいつも遊んでいた」という。
光市さんは「今もその場所があるかは分からない」と話したが、学校に問い合わせたところ、「ビオトープに向かって流していた水は、今は止めているが、造山は現在もあり、児童に人気の遊び場」だという。懐かしい風景が今も残る母校。自身の子どもが同じ場で学び、元気に遊ぶ日はもう間もなくだ。
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