被災地復興へ 区役所でうんめぇもん市 支援担い、若者の自信にも
東日本大震災から2年―。今も各地でさまざまな復興支援の取り組みが行われている。
「前に買ったデザートが美味しかったから、また買いに来ました」
3月18日に栄区役所ロビーで開かれた「うんめぇもん市」。磯子区に拠点を置くNPO法人「ヒューマンフェローシップ」による若者就労支援プログラム「よこはま型若者自立塾」の参加者が、宮城県石巻市をはじめとした被災地の業者から名物や特産品を買い取り販売、売り上げの一部を復興支援金として寄付している。一昨年の11月から市庁舎や一部の区役所で開催し、3月末には145回を数える。
栄区役所でもほぼ毎月開催。震災から日が経つにつれ、復興支援への人々の意識が薄らぎつつあるが、毎回新たな特産品を仕入れているため、うんめえもん市を目的に区役所に足を運ぶ常連客も多い。「石巻から取り寄せた食材を使って当日の朝に作ったお弁当が一番人気です」とスタッフの覚知千明さん。
持続可能な支援のため、同法人は石巻市に生活拠点「K2ハウス石巻」や「(株)うんめぇもん市」を設立。ひきこもりなど、生きづらさを抱える若者が現地に赴き、水産会社などでインターン生として就労、ボランティア合宿を行うなどして、就労・自立支援と復興支援を両立させている。「復興の担い手となることで多くの人から励ましや感謝を得て、若者たちの自信や元気につながれば」
栄区役所での4月の「うんめえもん市」開催日は未定。問い合わせは同法人【電話】045・762・1435まで。
|
|
|
|
|