栄区セーフコミュニティ 認証内定通知届く 調印経て、正式取得へ
栄区は3月29日、世界保健機関(WHO)協働センターから「セーフコミュニティ認証」の内定通知を受けた。今年度中に同センターの審査員を迎えて区内で認証式を行い、参加合意書に調印することで正式な認証となる見通し。日本の政令指定都市の区として、初の認証取得となる。
”事故やけがは原因を究明することで予防できる”という考えのもと、地域ぐるみで安全・安心なまちづくり活動に取り組む地域を指す「セーフコミュニティ」。WHO協働センターが定める7つの指針に沿って活動を展開し、審査を経ることで、同センターから認証を受けることができる。今年3月末時点で世界313都市、日本では京都府亀岡市、青森県十和田市、神奈川県厚木市、長野県箕輪町、東京都豊島区、長野県小諸市が認証を取得している。
3月29日に同センターから区長宛にメールで届いた認証内定通知には、「栄区の取り組みは基準を満たしており、国際セーフコミュニティネットワークメンバーとして歓迎したい」旨が書かれていたという。
これを受け区では現在、参加合意書への調印を行う認証式の時期や会場を検討中。「フォーラムや講演も合わせて行い、お祝いの意味も込めた盛大なものにしたい」と話し、今年度中に行いたい考えだ。
内定について尾仲区長は「嬉しいし、区民に感謝したい。認証は一つの通過点。今後もセーフコミュニティの取り組みを広げていきたい」とコメント。また、住みたいまちに関する調査では「治安の良さ」が常に上位にきていることを挙げ、「認証を取得したことよりも、”安全・安心の価値”として栄区のPRに活用していきたい」と話した。
表明から丸3年
栄区は2010年3月に韓国スウォン市で行われた「セーフコミュニティ国際会議」に参加し、活動の開始を表明。「セーフコミュニティ推進協議会」を組織し、災害や高齢者の安全など地域課題に沿った8分科会が活動を行ってきた。一昨年6月と今年1月にはアジア地域WHOセーフコミュニティ認証センターの審査員が訪れ、区内の取り組みを視察。各分科会から活動の説明を受け、審査員が認証取得に向けたアドバイスなどをしていた。2月には正式な活動報告書を同センターに提出、認証取得の吉報を待っていた。
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