神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
栄区版 公開:2013年5月2日 エリアトップへ

「外に出る」チャレンジ 本郷台駅長 小野俊幸さん

公開:2013年5月2日

  • LINE
  • hatena
19代目の駅長として良き伝統を引き継ぐ
19代目の駅長として良き伝統を引き継ぐ

 ○…4月9日に開業40周年を迎えた本郷台駅と港南台駅。新杉田駅と洋光台駅も合わせ、4駅の駅長を務める。4月20日には港南台駅周辺で地域への感謝を込めた記念イベントを成功させた。

 ○…国鉄入社は高校を卒業してすぐ。満州鉄道で働いていた曾祖父に続き、祖父も父も国鉄マン。輸送によって日本を支える姿を見て、自然と進む道は決まっていた。入社後は駅員など営業畑を歩み、2011年2月から駅長を務める。「お客様が安心・安全・快適に目的地まで行けることを当たり前に」と話すが、冬場はポイントが凍結しないように石油を燃やし続けるため、泊まり込みで作業するなど苦労も多い。4駅で1日あたりの乗降客数は21万6千人。大宮まで続く京浜東北線だからこそ、1分の遅れが首都圏の大混雑につながる。それだけの重責を担う立場だが「お客様に思いが通じた時や『ありがとう』と言ってもらえた時はやっぱり嬉しいよね」と人懐っこい笑顔を見せる。

 ○…駅主催で地域イベントを開催するケースは珍しい。そのきっかけは赴任して1カ月後に発生した東日本大震災だったという。帰宅難民を受け入れ先の栄スポーツセンターに誘導した際に、「駅だけで完結するのではなく、地域の協力がなければやっていけない」と痛感。「社員は地域とふれあう機会がない。自分から外に出て、地域貢献をしていかないと」。今回の記念イベントには多くの団体や店舗が後援として参加した。すべての出会いに感謝を示す。

 ○…「人生は1回しかないじゃない。面白いか、面白くないか、やってみないと分からない」と豪快に笑う。そのバイタリティは山登りやラーメンの食べ歩き、バンド活動など多彩な趣味に形容される。19代目の駅長としてよき伝統を引き継ぎながら「外に出る」という判断もそのチャレンジ精神ゆえ。駅に対する地域の思いを力に代え、次の10年へと舵を切る。

栄区版のローカルニュース最新6

木村さんが楽しさ伝える

木村さんが楽しさ伝える スポーツ

サッカー教室に約70人

2月23日号

小学校に税の解説本寄贈

市内7法人会

小学校に税の解説本寄贈 社会

授業での活用を期待

2月23日号

「子どもの貧困」考える

「子どもの貧困」考える 社会

区社協が研修会

2月23日号

3月末までに配布開始

ヘルプマーク導入へ(上)

3月末までに配布開始 社会

2月23日号

3種目で初の全国大会へ

3種目で初の全国大会へ スポーツ

セントラル本郷台・児嶋さん

2月23日号

入学前に園児が交流

入学前に園児が交流 教育

たっちーらんどでフェス

2月23日号

あっとほーむデスク

  • 2月23日0:00更新

  • 11月3日0:00更新

  • 9月8日0:00更新

栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月23日号

お問い合わせ

外部リンク