NTT東日本 ICT活用し、健康管理 公田町団地で試験実施
NTT東日本神奈川支店(小畑哲哉支店長)は、5月21日からNPO法人お互いさまねっと公田町団地(大野省治代表)が運営する同団地内の交流サロン「いこい」で、情報通信技術(ICT)を活用した「ひかり健康相談」を試験的に始めた。健康に関心を持つ住民が定期的に同所へ足を運ぶことや、地域コミュニケーションの活性化につなげることがねらい。
今回の試験実施は「いこい」のスタッフである60代から80代の団地住民約20人が対象。6月20日までの期間中、NTTアイティ株式会社が提供するクラウド型遠隔健康相談サービス「ひかり健康相談」を導入し、NTTのテレビ電話端末「フレッツフォン」に対象者が歩数や血圧、体重などの健康情報を毎週登録していく。蓄積したデータはグラフ化され、変化が一目で確認できるほか、週間、月間で歩数の多かった上位3人を表彰するなど、楽しみながら健康管理を行っていく。
試験開始日の5月21日には対象者がサロンに集まり、血圧と体重を測定。端末への登録方法などを確認し、一人ひとりに歩数計が貸与された。
公田町団地は高齢化が進み、高齢者の孤立や孤独死などが喫緊の課題となっている地域。試験終了後、「ひかり健康相談」がサロンに定期的に足を運ぶきっかけや、住民同士がコミュニケーションを図る手段になるかなどを検証し、対象者から意見を集めて今後の取り組みに生かす方針だ。
NTTでは2011年の東日本大震災以降、ICTを使った高齢者生活支援を開始。神奈川県内では公田町団地が初となるが、岩手県遠野市などではすでにテレビ電話端末に登録された健康情報をもとに医師や保健師がテレビ電話で遠隔地から問診を行うなどの実運用につなげているという。
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