市内における熱中症(疑いを含む)での救急搬送者数が、今年5月から7月21日までに昨年同期と比べて約3倍に急増している。栄区内でも7月に入り、増加。昨年同期の2倍を越えている。栄消防署は、こまめな水分補給やエアコンの利用などを通して予防するよう呼び掛けている。
横浜市消防局によると、市内の熱中症による搬送者数は今年5月から7月21日までに410人。昨年同期121人の3・4倍に上った。12日には1日で53人が搬送されるなど急速なペースで増加している。
栄区内でも21日までの搬送者数は9人と、昨年の4人から2倍以上に増えた。
5月に1人、6月に1人、7月に7人と7月に入ってからの増加が目立つ。
年代別では、10代が3人、50代が1人、60代が2人、70代が2人、80代が1人と現状では若者と高齢者に分かれている。
今年は7月6日の梅雨明けから連日30度を超える暑さが続き、屋内・屋外問わず、さまざまな状況で発症する可能性がある。区内での搬送者の場合も発症した状況は多様で、21日時点で重症者はいないが、今後も注意が必要という。
就寝時も要注意
昨年、区内での搬送者数は22人で、このまま増加し続けると今年は22人を上回ることが予想される。日中に限らず、夜寝ている最中に体温が上がって、朝起きると気持ちが悪く発熱しているといったケースもあるため、エアコンなどを利用した就寝時の室温への配慮も重要となる。
栄消防署は「体の水分や熱のバランスが崩れると熱中症になる。こまめな水分補給や室温を調整して防いでほしい。また、寝不足や朝食を取らないといったことを避けて、日頃の体調管理を心掛けることも予防につながる」と話している。
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