栄公会堂スポセン ESCOで省エネ化へ 横浜市が事業者を選定
横浜市が栄公会堂・栄スポーツセンターに2015年度から導入予定のESCO(エスコ)事業の最優秀提案事業者が選定された。民間事業者の省エネルギー技術を導入することで、施設の長寿命化や環境負荷、光熱水費の低減を目指す。
選定されたのは、アズビル株式会社(東京都千代田区/ビルディングオートメーション業)と杉山管工設備株式会社(保土ケ谷区/管工事業)の2社によるグループ。公募で集まった4つの企業グループ(参加企業6社)の提案の中から、有識者からなる外部委員が審査し、選定された。両社は、以前にも2009年度に日産スタジアム(港北区)などでESCO事業の実績がある。
提案内容は省エネルギー化、CO2排出量・光熱水費の削減を目的に、高効率の熱源システム・照明の導入や熱源機械室ファンの風量最適化など、さまざまな省エネルギー技術を導入するもの。削減効果は、省エネルギー率30・2%、CO2排出削減率30・5%を見込んでおり、年間エネルギー削減量では一般家庭49世帯分の年間エネルギー使用量、CO2削減量では杉の木9293本分の年間CO2吸収量に相当するという。また、光熱水費は現在の年間光熱水費2796万円の24・5%、年間685万円を削減する提案となっている。
今後は来年8月に本契約を結んで着工、2015年3月に工事完了の予定で、市では「工事中でも施設の利用は可能にしたい」と話している。
区内では2カ所目
ESCO事業はEnergy Service Companyの略称で、市が公共施設の省エネルギー化と維持管理費の低減を図るために2003年から開始した。民間企業の資金やノウハウを活用し、既存施設の設備改修を行う。市内17カ所目で、栄区内では2008年度に導入された栄区庁舎に続く2カ所目。
栄公会堂・栄スポーツセンターは1991年5月の完成から22年が経ち、多くの設備機器が老朽化による更新時期を迎えている。同事業を導入して、長寿命化と省エネルギー化を図る。
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