コンサート中に地震が リリスで避難訓練
栄区民文化センターリリスで9月10日、コンサート中に大地震が起きた場合を想定した避難訓練コンサートが行われた。
東日本大震災を教訓に、日ごろから防災・減災に対する意識を高めようと企画されたもの。同所ではこれまで職員だけで年に2回防災訓練を行っていたが、今回は初めて施設利用者も交えた。事前の募集には200人近い応募があり、当日は抽選で選ばれた約130人が参加した。
地震で停電した後、観客は職員の指示に従って会場の外へ避難。訓練後はコンサートを再開し、観客はピアニスト・星めぐみさんの演奏を堪能した。
より現実的な訓練とするために演奏中を想定し、あえて停電時の暗闇の状態を作り出したという。同所職員の佐藤貴義さんは「お客さんに防災意識を持ってもらうだけでなく、我々にとっても勉強になった」と話した。訓練を見た栄消防署員は「まずは、係の指示に従うことが大切。今(災害が)起きたらどうしようということを、頭の片隅に置いておくと減災につながる」と講評。
参加した本郷台在住の女性は「(2年前の)3月11日に実際にリリスで行われたコンサートに来ていた。今回は、避難経路を示して誘導してくれたので良かった」と感想を話した。
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