栄スポーツセンターの所長を務める 芹澤 玲子さん 平塚市在住 36歳
スポーツ通じた交流を
○…体操やヨガ、ダンスなど子どもから大人まで楽しめる30を超える定期教室や当日受付教室を開催している栄スポーツセンター。区内に限らず、近隣の鎌倉市からの利用者も多いという。所長として「より良い施設にしていくので、まだ来たことのない人もぜひ一度足を運んでほしい」と区民への思いを話す。
○…小学校入学前から水泳を始め、30年以上。「体がすっきりするのが魅力」と、泳ぐことは日常生活の一部となっている。大学ではウインドサーフィン部に所属。自然を相手にするスポーツとあって、「冬は極寒の中で、夏には脱水症状と闘いながら毎日練習に取り組んだ」と練習は過酷だったという。その結果、4年生の時には日本代表としてオーストラリアで行われた大会に出場。「波が荒く、外国人選手との体格差もあり、良い結果を出せなかった」と当時を振り返る。
○…現在は大学卒業後に始めたサーフィンに打ち込み、よく地元の平塚や大磯の海に入るという。「同じ波は二度と来ない。だから難しいけど、そこが面白い」。海ならではの魅力に引き込まれている。朝仕事に行く前に、海に入ることもしばしば。「今朝は湯河原の海に入ってきました」。国内にとどまらず、バリなど海外の波に乗りに行くこともあり、「言葉が通じなくても、同じ楽しみを共有できる。波の状態によっては何ラウンドでもやりますよ」と、国境を越えてスポーツを通じた交流を楽しんでいる。
○…所長の業務は事務作業から教室の補助、イベントへの出席など多岐にわたる。また来たいと思ってもらうために、休館日には職員の接遇研修を行うなど、より良い施設にするための努力を続けている。「健康づくりだけでなく、トレーニング室の利用者や教室に参加した人同士が仲良くなってほしい。地域のコミュニケーションの拠点になれば」。これからも区民にスポーツの楽しさを伝え、地域交流の場を提供する。