山根一仁さん 出身地・栄区で初演奏会 「積み木」の20周年祝う
区内で配食サービスなどを行うNPO法人積み木(後藤喜久子理事長)が20周年を迎え、記念行事として11月17日、リリスホールで「山根一仁ヴァイオリンリサイタル」を行った。
山根さんは全国規模のコンクールでたびたび1位に輝き、2011年に横浜文化賞文化芸術奨励賞を最年少で受賞した注目の若手ヴァイオリニスト。現在高校3年生だが、小中学生時代は栄区で過ごしている。
今回のリサイタルは、山根さんが中学2年生の時に本郷台にある積み木の活動拠点「友遊ひろば」で演奏をした縁がきっかけで実現。栄区内では初のリサイタルとあって、同法人関係者のほか、地域の人たちや山根さんの中学時代の恩師など約300人が詰めかけた。
冒頭では、後藤理事長が20周年を迎えての思いなどを交えてあいさつ。尾仲区長も登場し、花束を手渡して大きな節目を祝福した。
その後、山根さんが梅村祐子さんのピアノ伴奏でビーバーの「パッサカリア」などを演奏。シューマンの「ヴァイオリンソナタ1番イ短調」は無伴奏で奏で、繊細な音と表現力で聴衆を魅了した。また、最後には難度の高いワックスマンの「カルメン幻想曲」を披露し、エネルギッシュな演奏で盛り上げた。
山根さんは幼少期を過ごした栄区で演奏できた喜びや、自身が生まれる2年前から続く積み木の活動について「地域のために、素晴らしいこと」と話し、会場から大きな拍手が送られた。
|
|
|
|
|