手塩にかけた18点入賞 区菊花大会 受賞者を表彰
第28回栄区菊花会大会の表彰式が12月8日に本郷地区センターで行われた。神奈川県菊花連盟と栄区菊花会(飯島明会長)のメンバーが11月6日に審査し、今年は全136点の中から18点が入賞した。
最高評価の神奈川県知事賞は、桂台北在住の神田勝衛さん(69)の小菊盆栽「北斗の紫炎」。受賞者には尾仲富士夫区長らから表彰状などが贈られた。
県知事賞 神田さんに聞く目標は「キクメイジン(・・・・・・)」
神奈川県知事賞を獲得した神田さんは2度目の受賞。今年は約120の苗から40〜50鉢を育て上げ、うち4点を県立フラワーセンター大船植物園で行われた「神奈川県菊花大会」に、13点を「栄区菊花会大会」に出品し、県知事賞のほかにも得意とする懸崖菊で栄区長賞も受賞している。
今年は空梅雨と早い梅雨明け、9月中旬までの酷暑の影響で例年よりも難しく、挫折した仲間も多かったという。普段は自宅のベランダに温室を設け、扉の開閉で日当たりや温度をコントロールしているが、今年は日中の暑さを考慮し、8月下旬には涼しい自宅地下の車庫も活用、夜間は鉢を地下に移すなど、手塩にかけた。「台風の日には菊を車庫に避難させ、車を外に出したりもした」と笑う。
飽くなき探究心胸に
自宅を購入後、園芸を趣味にし、ユリや洋ランなどを育てた。園芸の中でも最も難しいとされる菊に挑戦しようと思った矢先、栄区の花に菊が選ばれ、菊花会の大規模な会員募集があったことがのめり込むきっかけになった。以来、30年近く。現在27人が所属する栄区菊花会の中でもかなりの古株だ。勉強を重ね、還暦を迎えるころからは毎年大会で上位入賞を果たすようになり、腕に磨きをかけている。
目指すのは「キクメイジン」。「自己主張よりも、聴く名人になりたい。菊の栽培についてはいつまでも迷い続けている”迷人”でありたい」と神田さん。飽くなき探求心を胸に、すでに来年に向けた菊づくりを始めている。
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