栄署県内初 「ゾーン30」旗でPR 区域内の保育園等に寄贈
栄区内に4カ所ある「ゾーン30」区域を多くの人に知ってもらおうと、栄警察署と栄交通安全協会は12月10日、同区域内に位置する6つの小学校と保育園に「ゾーン30の旗」計20本を贈呈した。旗で同区域をPRする試みは県内で初めて。
「ゾーン30」は、道路区間(線)ごとではなく、生活道路が密集する地域一帯(面)の抜け道の利用や最高速度を30キロに制限する規制。2011年9月から全国で開始された。
区域内では警察や行政、地域住民が連携を図りながら車道縮小や路面舗装、標識の設置などを行い、人と車の住み分けでぞれぞれの安全を確保する。
神奈川県内では今年12月10日現在、栄区や都筑区、横須賀市など19の警察署管内で「ゾーン30」が整備されており、栄区内は公田団地や西本郷小学校周辺(小菅ケ谷)、飯島団地、ひかりが丘地区(飯島町)の4カ所が、今年5月から「ゾーン30」区域になっている。
今回贈呈した旗は、10月に栄区がセーフコミュニティ都市になったことを契機に、(公財)神奈川県交通安全協会から寄贈されたもの。登下校や園外保育の際に活用することで、道路の安全な利用や区域の周知につなげる。
10日に栄警察署署長室で行われた贈呈式には同区域内にある飯島小学校、西本郷小学校、飯島保育園、公田保育園、くでんあすなろ保育園、大船ルーテル保育園の校長や園長のほか、栄区のセーフコミュニティ担当者、交通安全団体関係者が参加。山地達也栄署長と栄交通安全協会の鈴木一美会長が校長と園長に旗を手渡した。
受け取った飯島保育園の石井ゆうこ園長は「散歩の時は園児も開放的な気分になる。旗を持って出ることで、子どもたちにルールも伝えていければ」と話した。
「ゾーン30」は初動での周知活動が乏しかったことなどが起因して、全国的に認知度が低いのが現状。神奈川県警では、全国初の試みとして、今年9月から毎月30日を「ゾーン30の日」に制定し、通学時間帯に区域内における見守り活動を強化、周知活動を展開している。
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