飯島小 どんど焼き、20年目に 学校での開催は区内唯一
飯島小学校のどんど焼きが今年、20年の節目を迎えた。同校のPTAが中心となり、学校や地域と連携して受け継いできた新年の伝統行事。1月11日には約500人が集まり、持ち寄った正月飾りや書き初めなどをたき上げて無病息災を祈った。
どんど焼きは小正月の伝統行事として、地域の自治会町内会が主催し、公園などで行うことが多い。小学校で行っているのは横浜市内でも少数で、栄区では飯島小が唯一だ。
PTAやそのOBからなる飯島小どんど焼き実行委員会が、秋ごろから竹を用意し、会場で酒を振る舞う際に使う竹猪口を作るなど準備を開始。前日10日には一日がかりで1700個の紅白団子も用意した。
20年前から実行委員長を務めている元PTAの石井哲さんによると、地域の中で火をたける場所が少なくなったことが開催のきっかけ。年齢を問わず集って楽しめることで学校側も快諾し、各町内で行っていたどんど焼きが同校に集まり「学校と地域が一緒になってできる最高の行事になった」という。「PTAの役員も毎年変わり、準備も大変だが、皆さんに協力してもらえるのは幸せ。子どもたちの記憶にも刻み込まれるんじゃないかな」と石井さん。
今年度から同小に赴任した尾上伸一校長は初めてどんど焼きに参加し、「子どものために地域や学校がこうした行事を伝えていくのは大切なこと。ありがたい」と行事を受け継いできた人たちに感謝。石井実行委員長に感謝状を手渡した。
今年は開催日が三連休の初日と重なったこともあり、例年よりも参加者は少なめというが、PTAや地域住民、児童、学校職員、消防関係者など集まった人たちは、燃え上がる櫓を眺めた後、焼き団子や汁粉、酒を手に新年のあいさつを交わし、楽しんでいた。
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