さかえっ子体操 普及進め児童のケガ予防 出張指導やDVDで伝授
セーフコミュニティの認証取得を記念して、昨年10月に誕生した「さかえっ子体操」を地域に根付かせようと、栄区は今月から区内の小学校などで振り付け指導を始めた。4月には公募で集まった児童約250人が振付家の香瑠鼓(かおるこ)さんとともに出演するDVDも発表予定。子どもたちに長く親しまれる体操を目指す。
「さかえっ子体操」は、日ごろから楽しく身体を動かすことで、子どもたちのケガの予防につなげようと考案されたもの。
テレビCMなど1千本以上の振り付けを手掛ける人気振付家の香瑠鼓さんが栄区から依頼を受け、作詞・作曲・振り付けを手掛けた。サビの部分には、栄区の分区時に作られ、区民にも馴染みのある「栄区音頭」のメロディと歌詞を採用し、動作にも随所に”栄区らしさ”を取り入れている。
区は今月から出張指導を開始。今年度は小学校4校、来年度は特別支援学校を含む11校に出向き、香瑠鼓さんが直接指導にあたる。
1月17日には千秀小学校(市川幸男校長)で行われ、全児童が参加。膝を屈めていたち川を覗き込み、魚を拾いあげるイメージ、伸ばした手を振りながら元気に「いってきます」、優しく「おかえりなさい」と挨拶しながら動くなど、一つ一つの動作の意味を伝え、全身の関節や筋肉を動かした。
同校では児童の体力低下傾向を受けて一年を通して体幹を鍛えるために蹲踞(そんきょ)を行う時間を設けていると言い、市川校長は「さかえっ子体操が最後のまとめ。体育集会や朝の時間に取り入れていきたい」と話した。
また区では、振付解説付DVDの制作も現在進めており、1月26日には公募で集まった児童が区内各所で練習後、香瑠鼓さんとともに撮影に臨む。出来上がったDVDは4月以降、地区センターなどの区民利用施設で貸し出す予定。同体操は今後、区の行事などにも積極的に取り入れられるという。
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