NTT東日本神奈川支店(原田清志支店長)は6月21日から公田町団地における近隣住民へ向けた情報通信技術(ICT)を活用した「ひかり健康相談」の導入を開始した。同団地内の交流サロン「いこい」を拠点にして、住民の健康意識の高揚などを図っていく。
「ひかり健康相談」はNTTアイティ株式会社が提供するクラウド型遠隔健康相談サービス。毎週計測した歩数や血圧、体重などの情報をタブレット端末へ登録して管理することで健康管理に活用することができる。情報を計測する健康機器は株式会社エー・アンド・デイが提供する。
同団地では昨年5月、「いこい」を運営するNPO法人お互いさまねっと公田町団地のスタッフ約20人がこのサービスを1カ月間試験的に体験。同サービスがサロンへ定期的に足を運ぶきっかけや、住民同士がコミュニケーションを図る手段となるかなどを検証した。その後同法人が中心となって話し合いを重ねた結果、地域住民へ向けて同サービスを導入することが決まった。
昨年実施した際は情報管理にNTTのテレビ電話端末「フレッツフォン」を使用したが、今回はタブレット端末を使用。通信方法も赤外線から電子マネー等で使われている近距離無線通信(NFC)へと変更され、機器同士をかざすだけで簡単に情報登録ができるようになった。
初日の21日にはサロンを訪れた地域住民に対して、計測や情報の登録の仕方などを説明。まずは7月19日まで全体で約30人の試験実施となるが、その後も「いこい」を拠点とした同サービスの運用は継続するため、今後は試験実施に参加していない人も利用することができるという。
高齢化が進み、高齢者の孤立などが課題となっている公田町団地。同サービスの導入によって住民の病気予防や健康維持を推進するとともに、サロンへ集まるきっかけを作って住民同士が見守り合い、引きこもりや孤独死の防止にもつなげていく。
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