中学生とプロが交流 ８月６日から作品展など

　中学生を主な対象としたアートイベント「ティーンズクリエイション・２０１４ｉｎよこはまさかえ」と「ＪＡＧＤＡ神奈川トリエンナーレ２０１４」が８月６日（水）から栄区民文化センターリリスで開催される。栄区を中心とした中学生世代と、神奈川に拠点を置くプロのクリエイターが作品展示などを通して交流し、将来について考える機会を作る。

　このイベントは区内でアート活動を行う団体「さかえdeつながるアート」と「ティーンズクリエイション・２０１４ｉｎよこはまさかえ」組織委員会の主催。ティーンズクリエイションは同団体が中心に、トリエンナーレはグラフィックデザイナーの全国組織であるＪＡＧＤＡ（公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会）の神奈川地区団体「ＪＡＧＤＡ神奈川」が中心となって企画されている。

　両団体とも中学生をメインにした大きなイベントは初めて。中学生世代がプロと一緒に作品展示や共同作業をすることで、将来の方向性について考えることや、デザインの持つ多様性について知る機会を作る。これまでには、事前企画としてプロのデザイナーによる中学校での授業、中学生を対象にしたデザイン制作講座を行うなど本展へ向けて準備が進めてられてきた。

浅葉克己さんら総勢10人が出展

　会場では中学生が「心にひびくデザイン」をテーマに制作したポスターなどのデザイン作品約１３０点とプロクリエイターの作品を一緒に展示。この作品展示には、ＪＡＧＤＡの会長を務めるアートディレクター・浅葉克己さんをはじめとする10人のプロクリエイターが参加する。

　このほか、横浜市営バスの環境デザインバス「海バス」の展示や制作者である横浜国立大学の渡辺邦夫教授が制作秘話やデザインなどを語るトークショー、プロクリエイターと学生が語り合う座談会、プロによるデザインや広告コピー等についてのワークショップを実施。多彩なプログラムで、学生とプロクリエイターの交流を深める。

　主催するさかえdeつながるアート代表の岩上百合子さんは「プロクリエイターには、さまざまなジャンルの人たちがいることを知ってもらいたい。いろいろと難しい年代の中学生が、プロクリエイターの生き方を参考に将来を考えてくれれば」と話している。

　作品展示は午前10時から午後８時まで、10日（日）までの開催となる。入場無料。ワークショップは有料で、参加費は中学生３００円、高校生・大学生５００円、大人１０００円。各回定員先着15人、事前申し込み制。

　問い合わせ・ワークショップの参加申し込みは事務局【携帯電話】０８０・４１５０・２７００、または【メール】sakae-art.2009@softbank.ne.jp。