「金を出せ。早くしろ。ぶっ殺すぞ」――。
歳末の慌ただしさの中、横浜銀行本郷台支店(小野真支店長)で10日、同行員の防犯訓練と栄警察署の署員が手配して犯人を捕まえるまでの緊急配備訓練が行われた。
犯人役の名演技で行内は静まり返る。女性職員を人質に取り、拳銃を持って窓口まで進み出る。要求どおり金を渡すとすぐに逃走。カラーボールを持って男性職員が犯人役を追いかける。車で待っていた共犯者とともに逃げる、という一連の流れは時間にして2〜3分。あっという間の出来事だった。
人質役の女性職員は「急に腕をつかまれ、怖いなと思った。(犯人役の)目も見えなく顔つきもわからなかった」と動揺した様子。
小野支店長は「マニュアルの読み合わせをしているので、そのとおりできているのか、対応が適切だったのかを検証するいい訓練になった」と話した。
栄署生活安全課の竹村誠司課長は「本番はもっと緊迫する。犯人は興奮しているので何をするかわからない。拳銃、刃物、灯油やライターということもある。自身とお客様、身の安全の確保が大事。『捕まえてやろう』なんて考えないこと」と訓練終了後に支店内の行員を前に訓示した。
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