ヒツジの「癒しパワー」 18日は羊毛で人形作り
金沢動物園「ほのぼの広場」には、間近で触れ合えることができる4頭のヒツジがいる。
人懐こくエサをねだってくるのは、もうすぐ2歳になる雌ヒツジの「パンツ」と「ツクシ」。「コリデール」という種類で、白い毛が特徴的だ。「最初は怖がって近寄らない子どもも、だんだんと慣れて最後には喜んでくれる」と飼育員の賀曽利亜紀さん。「このヒツジたちは『癒しパワー』がハンパじゃないんです」と笑顔を見せる。
ヒツジを家畜化する歴史は長く、紀元前7千年頃からと言われている。長い付き合いの中で人間の心情を心得ているのか、来園者との記念撮影の際はしっかりポーズをとってくれる。特にツクシは、隣で赤ちゃんが泣いていても動じない「プロ根性」だ。
仲の良い4頭
金沢動物園には、国内の動物園で唯一飼われている「ジャコブ」という種のヒツジがいる。NHK「おかあさんといっしょ」で登場するキャラクターのモデルだ。1歳の雌で名前は「アズキ」。軽々と柵を乗り越えるジャンプ力で、外にいるときは縄で繋がれている。
種は違えど、ヒツジ同士仲が良い。8歳のコリデール「ポポ」も含め、行動はほとんど一緒。畜舎から広場に出てくる際に一頭が遅れると、まるで「早くおいで」と呼びかけるように「メエ」と鳴きあうという。「見ていてほのぼのできますよ」と賀曽利さんは話す。
1月18日(日)には、刈り取った羊毛で「ポポちゃん人形」を作る教室が、同園「ののはな館」で行われる。午後1時30分から。対象は小学校4年生以上で、先着20人。参加費300円。申し込みは【電話】045・701・0223。
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