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栄区版 公開:2015年3月19日 エリアトップへ

港南台地区センター 図書館蔵書の取次開始へ 来年1月スタート予定

教育

公開:2015年3月19日

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取次を行う港南台地区センター
取次を行う港南台地区センター

 インターネットで予約した横浜市立図書館の蔵書を、図書館以外の場所で受け取り、返却ができる「図書取次サービスポイント」の整備が市予算案に計上され、2016年1月から港南台地区センター(港南区港南台)でモデル実施される見通しだ。住民の長年の要望に応える事業として期待されている。

 港南台地域は、港南台駅を基準に最寄りの栄図書館まで3Km以上の距離がある利用不便地域だとして、地域住民で構成する「港南台駅周辺に図書取次サービスの設置を推進する会」がサービスの改善について要望を続けてきた経緯がある。

 図書館を所管する市教育委員会によると、現在は市立図書館のホームページから蔵書を予約する場合、受け取り場所に各区の図書館を選ぶことになるが、1月からモデル実施が始まると港南台地区センターも選択できるようになる。モデル実施案によると、取次サービスは港南台地区センターのカウンターで行う予定で、休館日を除き、午後0時30分から始まり、月曜日から土曜日までは8時、日曜日・祝日は4時までの利用となっている。

 モデル実施ではあるが、将来的に継続することを前提としており、港南台近隣の住民や栄区、磯子区の住民など1日平均利用者数は50人、貸出冊数は90冊を想定。15年度は図書館のオンラインシステムの改修費など700万円を計上しており、年間の維持費は500万円程度を見込んでいる。

 現在市内では、東戸塚駅(戸塚区)と二俣川駅(旭区)にある行政サービスコーナーで同様の取次サービスが実施されている。港南台地域は住民からの要望が強かったことに加え、昨年4月に「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」が施行されたことなどを踏まえ、今回市内で唯一モデル実施に選定された。市教委は今後、港南台と同様に利用不便地域には図書取次サービスポイントを整備していきたい考えだ。

住民の活動実る

 推進する会は、図書館サービスの充実を要望していた竹内義裕さんと港南台で地域活動をしていた広畑成志さんを、市野太郎市会議員が引き合わせたことをきっかけに09年から活動を開始。以来、住民説明会の開催や、港南台連合自治会と共に要望を続けてきた。

 取次サービスの見通しが立ち、竹内さんは「利便性から駅近隣がベストだったが、まずはモデル実施を喜びたい」と話し、広畑さんは「港南台がモデル地域となることは光栄。港南区と市教委の協力に感謝したい」と語った。今後、推進する会は取次サービスについてのPRや利用促進等の活動も実施していくという。
 

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