栄区防災講演会が5月29日、栄公会堂であった。防災・危機管理アドバイザーとしてテレビ、ラジオでおなじみの山村武彦氏が風水害に対する心がまえや準備をわかりやすい口調で会場に語りかけた。
おりしも当日は、口永良部島の爆発的噴火のあった日で、メディアへの出演要請を断って(栄公会堂に)来たことを明かした。昨年の広島市土砂災害の際には他の予定をキャンセルして現地に飛んだという。
東日本大震災で津波が間近に迫っているのにゆっくりとした動作の人が見受けられことについて触れ、本人は走っているつもりだったが足がすくんで前に進めなかったという話を披露した。凍りつき症候群という。
いざという時、まずは自助、そして近助と力説。普段からほどよい距離感で隣人に関心を持ち、困っている、変だなと思ったらいつでも近くにいる人が声をかけ、助け合い、決して傍観者にならない心が「近助の精神」と訴えた。
※山村武彦氏の主なプロフィール…学生時代に遭遇した新潟地震(1964年)でのボランティア活動を契機に防災アドバイザーを志す。地震、津波、噴火、土砂災害、テロ、事故など過去50年間、世界中で発生した主な大規模災害の現地調査を実施。企業・自治体の防災アドバイザー、講演・執筆などを通じ防災・危機管理意識啓発に活躍中。
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