子どもたちへの食育を目的に活動する「子ども支援農園」事業(高田良活代表)が、今年で活動を始めてから10年となった。植え付けや収穫の体験は参加者からも好評で、食育推進の場として地域に貢献している。
この事業は、本郷中央地区の民生委員・児童委員が中心となって子どもたちに特化した食育を推進しようと始めたもの。当時は高田代表自身も民生委員を務めており、「子どもを対象に食育を行えば、他の世代にも広がるのではと思った」と振り返る。
以前は桂台西で「子ども支援菜園」として活動していたが、2013年からは現在の桂台北に移転。「子ども支援農園」という名称に改め、体験などを通じた食育に取り組んできた。
主な取り組みは、タマネギやサツマイモなどの植え付けや収穫の体験。普段はスタッフらが畑を管理するが、植え付けや収穫は子どもたちが保護者やスタッフたちと一緒に畑に出て行う。対象は近隣の小学校などが中心で、毎年体験を行っているかつら愛児園の原田則子園長は「農園は身近なものになっており、毎回子どもたちも楽しんでいる。こういった機会はなかなかないので、これからも続けていっていただければ」とコメント。地域にも浸透しており、子どもたちにとっては実際に作物や土に触れることができる貴重な場となっている。
記念行事に240人
5月31日に開催した記念行事には約240人の親子が参加し、同農園でタマネギの収穫を体験。子どもたちは「3個抜けた。楽しかった」などと声を上げ、笑顔を見せていた。その後、参加者らは桂台地域ケアプラザへ移動して、同農園で収穫されたタマネギを使用したカレーを味わった。
すでに今年のタマネギ収穫を終え、現在は秋に向けてサツマイモを育てている。高田代表は「(記念行事が)無事にできて良かった。ここまで長くできる活動はなかなかないと思うので、地域のために今後も続けていければ」と話している。
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