この夏、本郷ふじやま公園にある古民家(旧小岩井家住宅)の入り口に変化朝顔の鉢が置かれ、訪れた人の目を楽しませている。
変化朝顔は、突然変異や品種改良で八重咲きや花弁が細かく分かれ多種多様にわたって本来の花の形から変化した朝顔で、江戸時代に流行し千以上の系統を作り出したと考えられている。しかし現在では品種の維持が難しく、非常に貴重なものだという。
鉢で育てられている朝顔は「立田蜻蛉(たったとんぼ)」と呼ばれるもので紅葉のように5つに裂けた花が特徴で、紅葉の名所として名高い立田(竜田)の地を頭に冠し、また葉の形が蜻蛉のようにもみえることから、その名がつけられている。
同家を彩る植物は全て和の植物。「古民家にふさわしい季節の花を植えよう」という趣旨から、古典園芸植物である変化朝顔が7月から公園ボランティアによって育てられてきたと本郷ふじやま公園運営委員会広報部の田代眞治会長は話す。また今後は系統を増やし、来年には5〜10系統の変化朝顔を見られるように準備しているという。
花は今月末まで愛でることができ、昼ごろまで咲いているというが、見頃は午前中が最適。日によっては、3〜5輪の花を咲かせる。
詳細・問い合わせは同委員会【電話】045・896・0590(午前9時〜午後5時)まで。
栄区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|