横浜栄高校(中垣匡校長)で10月23日、国語総合の授業を活用して「古典芸能に親しもう」というワークショップがあった。同校1年生約240人が体育館に集まり、扇型に座って講師を迎えた。
講師は次代を担う若手のホープ、坂井音隆、音晴の両氏。父親の坂井音重氏は、観世流シテ方職分坂井家当主で重要無形文化財総合指定者。能楽界を代表する能楽師の一人だ。音隆氏は次男で、音晴氏が三男。
まず能についての解説からスタート。生徒らは熱心に耳を傾けていた。「高砂」を実際に謡ったり、兄弟による仕舞の実演を目の当たりにした。選ばれた生徒らが扇を手にして仕舞の所作にも挑戦した=写真左。衣装を身にまとい、能面をつけた男子生徒は志願しての大役を見事に果たした=写真右。
音隆氏は「能は、若い世代の人たちとの関わり、機会がない。能は本来なら大がかりなもので、見るのも大変。(今回の能の講座が)授業の教科書的なものでなく、身近に感じていただけたのであればありがたいこと」と話した。
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