本郷中学校で3月21日、栄区初のイベント「栄防災フェア」が開催された。会場には約3500人(主催者発表)が集まり、バケツリレーやヘリコプター訓練、救助工作車などの車両展示が行われた。
東日本大震災の発生から5年を迎えた今年。区ではこの震災を風化させないために「私は忘れない〜3.11の記憶〜」と題して被災地写真のパネル展示などの取組をこれまでも実施。
今回の防災フェアはこの取組の一環で、震災の風化防止とあわせて区民に防災への関心を高めてもらうことを目的に初めて企画された。
会場には訓練・展示・体験という3つのテーマでさまざまなプログラムが用意された。訓練では公田町在住の訓練士・坂本幸子さんらによる災害救助犬のデモンストレーションや、栄消防署や栄消防団が放水・救助訓練を実演。さらに横浜市消防局のヘリコプターも会場の上空へ飛来し、救助員を降ろして要救助者を引き上げるホイスト救助の実演も行われた。
体験ブースではゲームを通じて防災訓練を行う「イザ!カエルキャラバン!」を実施。子どもも多数参加し、参加者は毛布担架やバケツリレーなどを体験した。
水の代わりに玉入れの玉を使ったバケツリレーでは効率よく玉を運ぶため、並び方を二列にするなど、工夫して取り組む姿が見られた。
また区内の地区センターや学校などから集められた被災地への「3.11を忘れない」「絆を大切に」など、区民の思いが記されたメッセージが展示され、展示後は、区が交流を続けている宮城県石巻市へ届けられる予定だ。
主催した栄区役所の担当者は「小さなお子さんから大人の方まで多くの人に来ていただいてよかった。体験などを通じて震災について改めて考え、普段の備えが大事だと知っていただければ」と話した。
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