地域を巡ることで、地域の防犯にも――。社会福祉法人訪問の家が運営する柏陽の福祉施設「朋第2」(山本佳一施設長)が行っているアルミ缶のリサイクル活動。先月からは新たに防犯活動としての役割も担い、施設の利用者たちは活動している。
空き缶回収は同所の前身である「CAN」時代からの活動で、約20年にわたって同所の利用者たちが取り組んでいる。現在は月・火・木曜に桂台エリア、金曜に柏陽エリアにおいて、曜日ごとに違ったコースで地域住民らが自宅の前に用意した空き缶を回収。集めた空き缶は地域のボランティア団体の協力を得て換金している。
活動目的は施設利用者の仕事や地域との交流が中心ではあった。しかし長年続けていく中で職員から「定期的に地域を回ることから防犯にもつながるのでは」という意見があがり、施設側から栄防犯協会へ提案。自主的な活動として認められ、4月25日からは同協会が支給した腕章をつけて活動を始めた。
地域住民の見守りにも
5月12日の活動には施設の利用者や職員、ボランティアら12人が参加。「防犯」と書かれた緑の腕章をつけて台車を押して桂台中の「サポートセンター径」からスタートし、桂台西方面の住宅街を30分ほど歩いて空き缶を回収して回った。
中には回収に来るのを楽しみに待っている地域住民もいて、回収に来た利用者たちに「待ってたよ。今日もありがとう」などと声をかける姿も。同所の長友光平さんは「多くの方に支えられて続けられているので、何か地域へ返していきたいと思っていた。今後は防犯だけでなく、地域の人々を見守るような役割も担えると思う」と話し、今後も活動を通じて地域に貢献していく。
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