広島県広島市を襲った土砂災害から約1カ月が経過。全国各地からさまざまな支援が行われていたが、栄区からも支援活動が行われていた――。
本郷台に店を構える飲食店「きっちん ま〜ぶる」(蓮實秀彦店長)。同店では今回の災害を受けて身近な所から物資を集めて、支援物資を送っていた。
支援物資として送ったものはタオルやTシャツ、トレーナーなどの衣類。友人や同店の利用客たちにSNSやメールを通して呼び掛けて集めたものと、自分の家に残っていたものを合わせて支援物資とした。また、来店客からは募金を集めて物資を送るための送料を賄ったという。
同店では2011年の東日本大震災の時にも友人に協力する形で同様の支援を実施。同店の蓮實良子さんは「困った人がいるなら支援したいと思った」と話す。
その時の経験から、今回は衣類の中でも使っていない新しいものを集めて寄付。一度使った古着ではなく、未使用の新しいものを整理して送ることで、現地での選別の手間を省くと共に、実際に使う人にも喜んでもらえるという。「古着の感覚はひとそれぞれ。中にはあまり使えないものもあった」と蓮實さんは振り返る。
「買ったけど着ていない服とかが、家に残っている人もいると思う」。身近に余っているものが、被災地の人を助ける支援物資となっている。
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