神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

長浜ホールでスペイン帰国10周年記念コンサートを開催する 東 隆幸さん 富岡出身 38歳

公開:2011年1月6日

  • LINE
  • hatena

終わりなき道 歩き続ける

 ○…「帰国10周年記念ということで、第1部は16世紀から20世紀までのスペインの音楽の進化が分かるような構成にしました」。1月9日、地元・金沢の長浜ホールでの公演に臨む。テクニックはもちろん、人間のつながりの大切さと師弟関係の強さを学んだというスペイン留学から10年。「誰の公演か覚えてないけど、あのメロディ良かったよね」。そんなコンサートを目標に舞台に立つ。

 ○…現在の穏やかな物腰からは想像しにくいが、高校時代は髪の毛を腰まで伸ばし、バンドでエレキギターをかき鳴らすロック少年だった。学校へ行く前に弾き、帰ってきて弾き、夕飯を食べてまた弾く―毎日8時間ほど独学で練習するのが日課だったとか。高校卒業時にはすでに、「ギターで生きていく」という決意が生まれていたのも自然の流れか。本格的に音楽を志すにあたって、「クラシックもちゃんと学ばないと」と思い始めた。

 ○…初めて聴いたクラシックギターのレコードは衝撃だった。音の多彩さから2人で弾いているとばかり思っていたが、たった1人での演奏だと分かったからだ。「人間技じゃない」。いつしかエレキそっちのけで、クラシックにのめり込むようになった。大学卒業後には念願のスペインのアリカンテ高等音楽院へ。そこで、師と仰ぐ、マヌエル・バビローニ氏と出会う。「今でも毎年1回はスペインへ行き、レッスンを受けている」と話し、師の音楽と人間性への尊敬の念をにじませる。

 ○…3歳の娘の送り迎えや夕食の準備などをこなし、かつてのギター漬けの毎日からは遠くなった。だが、「子どもといると力をもらう」とも。「師匠は、ギターの音色で私に子どもが出来たことがわかった。結婚したのは分からなかったのに」と笑う。しかしその進化に満足はしていない。「奥が深く、終わりがない」というのは、誰より音楽と真摯に向き合い、高みを目指しているからかもしれない。
 

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

中村 高久さん

磯子警察署の署長を務める

中村 高久さん

磯子区在勤 56歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

佐伯 隆道さん

金沢区佛教会の会長を務める

佐伯 隆道さん

金沢区富岡東在住 54歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表した

境 領太さん

磯子区在住 39歳

3月21日

橋本 麻也加さん

根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した

橋本 麻也加さん

磯子区中原在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook