平成23年度の金沢区編成予算案が発表された。「海と緑のハーモニータウン金沢」を掲げる金沢区は、区独自の取り組みを行う「個性ある区づくり推進費」(自主企画事業費)に1億3251万1000円(計43事業、区局連携事業含む)を計上した。
厳しい財政状況が続く中、23年度の自主企画事業費は今年度の1億3670万2000円に比べ約420万円減。事業数は55から43に絞られる。区は防犯・防災・災害対策関連や環境活動関連、子育てや高齢者らへの福祉関連、区の特色を生かしたまちづくり関連などの分野に分かれる自主企画事業から、3事業を重点事業と位置づけている。
1つ目は多文化共生推進事業(91万円)。区内特定地域の小・中学校では外国につながる児童生徒が100人を超えており、そのほとんどが非英語を母国語としている。日本語の習熟度も様々なため個別のケアが必要で、教職員の負担も大きいという。同事業は、教育現場だけでなく地域でも日本語学習を支援するため、金沢国際交流ラウンジで外国籍児童生徒対象の日本語教室を開催する。また、日本語学習支援ボランティアを育てるための講座も合わせて行っていく。
2つ目の人と動物が安全快適に暮らせる街づくり事業(96万円)は、災害時に起こるであろうペットの問題に取り組む。ペットの飼い主に対し、しつけや同行避難訓練に関しての情報発信や啓発を行うほか、地域防災拠点でのペットの受け入れ対策なども検討する。
3つ目は区局連携事業にもなっている金沢文庫駅・金沢八景駅周辺地区バリアフリー基本構想策定事業(300万円)だ。文庫と八景の周辺は、区庁舎や図書館、地区センター、地域ケアプラザなど行政施設や公益文化施設、高齢者施設が多い地域。だれもが安全・安心に街中を移動できるように、来年秋頃のバリアフリー基本構想策定に向けて取り組んでいく。4月には素案に対する市民意見募集、6月には実際に車いすなどで街歩きをし、課題を見つけていく予定だ。
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