金沢区・磯子区版 掲載号:2011年5月5日号
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岩手県大槌町で救援活動を行ったNPO法人神奈川救助犬ネットワーク代表理事 渡辺 登志男さん 六浦東在住 54歳

我輩も「犬」である

 ○…16年前の阪神・淡路大震災の時、報道で活躍する救助犬を見た。しかしテレビに映るのは外国の部隊ばかり。当時、日本は救助犬の育成にあまり熱心ではなかったとか。「それなら自分で、救助犬を訓練しよう」。そう思い立ち、NPO法人神奈川救助犬ネットワークを立ち上げた。現在、会員は約30人。災害時の救援活動のほか、救助犬に対する理解を深めるためのセミナーなどの啓発普及活動を行っている。

 ○…六浦の訓練所は、昭和28年に両親が始めた。自然、幼いころから犬と触れ合う機会も多く、犬と心を通わす術はおのずと身についた。「犬からしたら、私は犬に見えるんじゃないかな」と笑う。「人と話すのは楽しいけれど、訓練している時のほうがもっと楽しい」と訓練士の仕事を心から楽しんでいる様子。「お客さんからお金をもらって、遊ばせてもらっている。通勤の苦痛や仕事のストレスがないから、皆さんに申し訳ないくらい」とおどけて話す。

 ○…師匠は、日本警察犬競技大会で2度日本一になった名訓練士の母。「よく犬を見なさい」―そんな母からの教えが今も胸に残る。「犬を観察し、無理なことを押し付けるのではなく、持ち味を生かすことの大切さを教わった」。ほめるタイミングや声のトーンを犬の性格にあわせ、使い分ける。うまく伝わらず、頭をかかえることもあるが、工夫して変えていく段階がまた面白いのだとか。「引き出しがいっぱいないと。よい意味で経験がものをいう」。力強い言葉に、30年以上のキャリアと自信がみなぎる。

 ○…今回の東日本大震災では、岩手県大槌町に駆けつけ捜索活動を行った。「写真は一部の真実は伝えているが、現地を見るとさらに言葉を失う」。被災した動物たちも心配だという。「避難で動物たちを置き去りにしなければいけない状態に、心が痛む。彼らには何の罪もないのに」。自分に何ができるのか―訓練士として思い悩む日々が続く。
 

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