ボランティアレポート 胸痛む家族離散の現状 並木在住の新井さん、南相馬市へ
並木在住の新井克己さんは4月12日から4日間、福島第一原発から30Km圏内の福島県南相馬市でボランティア活動を行った。その活動の体験レポートを紹介する。
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私は4月1日にYOU TUBEに掲載された南相馬市の桜井市長のSOSメッセージを見て、友人3人と災害ボランティアの活動に参加しました。
ボランティア初日は、津波被災エリアで発見された写真や位牌などの遺留品の洗浄を行う「思い出お返し隊」の活動をしました。写真を一枚一枚きれいにし、天気がよければテント内に並べます。1日約10家族が、思い出の品を探しに訪れていました。また、市役所での被災者証明書発行の手伝いや、避難所での支援物資の搬入なども行いました。
ボランティアしながら聞いた、市の南に位置する20Km圏内の小高地区から避難してきた人たちの話はとても深刻でした。勤めのために市内に残るお父さんと、放射能が心配なため、小さい子ども・赤ん坊を連れて遠方の親戚を頼って引越しせざるを得ないお母さんと、家族がバラバラになっている家族が数多くありました。いつ一緒に暮らせるか分からない現状に「つらい」という心情を吐露していました。そんな話を聞くととても胸が痛みましたが、それでも住民のみなさんが明るく希望を持って頑張っている姿に感動しました。
全国各地から100人余がボランティアに参加していましたが、まだ人は足りていません。一人でも多くの方に、東北三県の災害ボランティアに参加していただきたいと思います。
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