一般社団法人「教育研究舎Eduken」が運営するKakeKomiCafe店長 松本 卓也さん 六浦市在住 20歳
教育への飽くなき挑戦
○…勉強や進路、恋愛、友達―中・高校生はとかく悩みが多いもの。「大人には話しづらくても、ちょっと先輩の話には耳を傾けてくれるのでは」と、小学生から高校生が自由に出入りでき、地域の人々と交流できる場「KakeKomiCafe」を平潟町にオープンした。自身が所属する横浜市立大学の教育研究サークルを母体に一般社団法人「教育研究舎Eduken」を立ち上げ運営を始め、店長としてカフェを切り盛りする。
○…大学入学後、同級生が「大学が楽しくない」「充実感がない」などと話すのを聞くにつけ、教育のあり方に問題があるのではと感じた。「学校という狭い世界の中では、広い可能性や将来の姿を考えにくいように思った」。そこで、「新しい学びの場を」という想いから、サークルメンバーと共に、地区センターなどで週に1〜2度、勉強などを教える活動を始める。だが、不定期な開催日と場所、学生のニーズとのギャップに、限界を感じることに。「居場所作り」の構想が膨らんでいった。
○…教師を夢見たのは小学生の時。問題があればみんなで話し合い、独自の学級運営をする担任を見て、「あんな先生になりたい」と思った。だが、事務作業に追われ生徒と向き合う時間のない教員の様子を間近で見て、「自分が目指す教育ではない」という思いを強くする。そこで芽生えたのは教育を支える側に回ること。「教師志望は多いが、その教師を支えるという人は自分の周りにはいない。だから地域と一緒になり学校教育を支えていきたい」と理想に燃える目で語る。
○…目指す職業は変わったが、「理想の教育環境の実現」という目的は変わらない。そのための手段を、既存の職業に囚われずに模索している。「もしかしたら、公務員制度を変えるために政界に進出しているかも(笑)」。若さとありあまる情熱を武器に、高い理想をクリアーするため、教育への飽くなき挑戦は続く。
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