大きく育て 海のいのち 金沢漁港で放流祭り
金沢漁港で先月30日、恒例の放流祭りが開かれ、小学生らがカサゴなどの稚魚を東京湾に放流した。
同漁港では、育てた稚魚を海にかえし、成長したものを捕獲する「栽培漁業」が行われている。この日用意されたのは、カサゴ2000尾・アナゴ1500尾・アサリ2万口。朝9時から金沢小学校の5年生93人が漁港を訪れ、レクチャーを受けた後、3隻の漁船に分乗し沖合へ。八景島付近でバケツに入った稚魚や貝を一斉に放流した。その後は漁船をさらに沖合へ走らせる”クルーズ”も。海の男たちの粋な計らいに、児童からは歓声が上がった。
この祭りは横浜市漁業協同組合金沢支所(黒川和彦支所長)が2004年から開催しており、今回で8回目。金沢小では、総合的な学習の時間に「海の環境教育」を実施していて、その一環として毎年5年生が祭りに参加している。引率した同小の加藤弥生教諭は「恒例行事で、児童も楽しみにしていた。魚がさまざまな過程を経て自分の口に入っていることを実感し、海の環境を守る意識につながれば」と話した。
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