仮設住宅で"ムエタイ" 能見台のジム 大槌町で披露
能見台通のはまっこムエタイジム(ユタポン前田代表)は9月26日、岩手県大槌町を訪れ、ムエタイ(タイ式ボクシング)のパフォーマンスを行った。
同ジムは今回、東京都にあるタイ輸入商社の呼びかけで組織された「タイ料理炊き出しボランティア団」の活動に加わった。ボランティア受け入れを担う岩手県遠野市のNPO法人が仲介し、訪問が実現。在日タイ人を中心に約50人が、タイ料理の炊き出しのために参加した。同ジムからはユタポン前田代表(45)ら6人が赴いた。
一行は町内2ヵ所の仮設住宅を訪問。炊き出しスペースのそばに、持参したマットで即席リングを設置し、同ジム所属の4選手がパフォーマンスを披露した。「見てくださった方からは笑顔も見えた。ムエタイを体験したり、逆に差し入れを下さる方もいました」と同ジムマネージャーの前田知子さん(42)。タイ出身で2000年からジムを営むユタポン代表も、「在日タイ人として、日本への恩返しの気持ちで参加した。私たちがやったのは1回のボランティアだが、一瞬でも被災者を笑顔にしたかった」と心中を語った。
一方で2人は、今回の訪問でボランティアの難しさを改めて感じたという。「私たちができることは、被災地のニーズに合っているのかと考えさせられました」と知子さん。それでも、今回の訪問は自分たちにとってもプラスになったという。「答えは一つではない。ムエタイに何かできることがあれば」と、今後も被災地に向けたアクションに加わりたい考えを示した。
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