今年で10周年を迎えたかなざわ歩け歩けの会の会長を務める 本間 康晴さん 大道在住 73歳
「歩き」に魅了され10年
○…神奈川県歩け歩け協会の所属団体として、金沢区で歩け歩けの会を立ち上げた。当時の区長に掛け合い区のシンボルマークを会旗に使う許可を取ったり、スタッフを集めたりと土台づくりに奔走した。それから10年。今月16日には10周年記念ウォーキングを実施した。同会の歩く目的はずばり「健康」。だから散策が目的の団体に比べ、歩くペースは早い。「一人だと歩けなくても、皆がいると意外に歩けちゃうんですよ」と穏やかに語る。
○…自身が「歩き」に目覚めたのは定年を迎えた60歳。「会社時代は車通勤。毎日ほとんど歩かず、電車の乗り換えもよく分からなかった」と振り返る。仲間の誘いで始めてはみたものの、最初は足がつったり、まめができたりと痛い思いもした。「やめちゃおうかなと思ったこともあったが、友達がいたから続けられた」。長年住んでいる地元金沢でも、いざ歩くと新しい発見がある。いつしかその魅力に取りつかれていた。
○…同会を設立する前は、日本マーチング・リーグに加盟する14大会(現在は15大会)に参加するため、北海道や沖縄など全国各地を歩き回った。大会は毎日約50Kmを2〜3日歩くといった過酷なもの。それでも「大会で仲良くなった人と別の大会で再会できるのが楽しかった」と笑顔をみせる。14大会を制覇しても飽きたらず、その後も参加し続けた。歩いた距離は合計約3万5000Km。「地球一周の4万㌔は歩きたかったが、会長になってから時間が作れなくて」と残念そうに語る。
○…「ウォーキングで大事なのは下見」だと言う。それというのも「ケガのない歩き」を心がけているからこそ。「今では、横浜市内ならどこへいっても大体分かる」というほど地理に精通した。今の目標は「次期会長を育てること」。「皆さんの健康を守って楽しく歩ける会にしていきたい」と活動するその「歩み」は止まることがない。
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