古谷（金沢中）が区間新 県中学駅伝で快挙
ゴール直前まで死闘を繰り広げた古谷選手（右）
11月５日に海の公園で行われた県中学駅伝大会で、最終区５区（３・39キロ）を走った金沢中の古谷奏（かなで）選手（３年）が区間新記録となる11分11秒をマークした。チームは６位で惜しくも関東大会出場を逃したが、古谷選手は高校での競技継続を視野に、さらなる練習に励んでいる。
「気持ちだけで走りました」という古谷選手。14位で襷（たすき）を受け取ると、９人を次々に抜き、残り１０００ｍで５位万騎が原中に並んだ。限界に近づいた体を必死に動かし、終盤はスパートの応酬に。デッドヒートはゴールの瞬間まで続いたが、最後は一歩及ばず、１秒差で関東への切符を逃した。レース終了後、区間新の知らせを受けたときは「信じられませんでした」と古谷選手。初めての区間賞は、自己ベストを18秒も塗り替える新記録だった。
陸上を始めたのは中学から。初の駅伝となった２年前の市駅伝大会では、同区間で13分20秒台という記録で悔しい思いをした。そこでまず変えたのは栄養面だった。家族の協力を得て、たんぱく質や鉄分、炭水化物に至るまで、食事を意識。練習では男子に混じり、早いペースにも対応できるよう訓練した。そんな２年間の地道な積み重ねが、今回の好タイムにつながった。
「全員で勝ちを狙う駅伝が、競技の中でも一番楽しい」と語る古谷選手。「高校でも陸上を続け、全国で通用する選手になりたい」と意気込んでいる。
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