全日本学生ボードセイリング選手権が11月6日から10日、沖縄県国頭村の奥間海岸で開催され、関東学院大学ウィンドサーフィン部の助川大選手(工学部4年)が個人戦で優勝した。
大会には、全国各地区の予選通過者146人が参加(男子97人、女子46人)。3日間で行われた9レースすべてで、助川選手は安定した力で10位以内に入り、念願の優勝を果たした。試合を評して「とにかく楽しかった」という助川選手。「今まではレースの出来に波があった。でも今回は、緊張感を持って1本1本大切に取り組むことができた」と会心のレースを振り返る。同部から個人戦タイトルを取ったのは、北京オリンピックに出場した富澤慎選手以来の快挙。
エース番号受け継ぎ飛躍
大学からウィンドサーフィンを始めた助川選手は、1年の時に新人戦で優勝。しかし、2・3年では同学年の選手に負けることも度々で、タイトルからは遠ざかっていた。
悔しさをバネに、「今年は絶対やってやる」と強い気持ちで臨んだ今シーズン。だが、「厄年かと思った」と言うほど、つらい事が続く。福島県の実家を襲った地震や練習中の骨折―。時には自信が揺らぐこともあったが、「このまま、インカレで個人優勝をせずには終われない」という思いが支えとなった。照準を同大会に合わせ、海での練習はもちろん、筋力トレーニングやランニングなど基礎能力の向上にも積極的に取り組んだという。
そうして自ら志願して背負ったセイル番号は「11―11」。富澤選手を始め同部のエースが代々背負ってきたこの番号で、「恥ずかしい試合はできない」と自分にプレッシャーをかけた。その先輩から受け継いできた精神と技術は、最後の個人戦でついに花開いた。
2月には4連覇がかかる団体戦を控えている同部。助川選手は「気持ちを切り替え、結果を残したい」と表情を引き締めた。
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