金沢区役所は11月22日、区民意識調査結果の速報を発表した。調査からは、9割の人が金沢区を「住みよい」「まあ住みよい」と感じていることが分かった。また、最も力を入れて欲しい施策では「防災・災害対策」を回答者の半数以上が選択した。
区民意識調査は、区政や日常生活などについての区民の意見を反映させ、より住みやすい街づくりの基礎資料とするため、2005年から隔年実施されている。今回は、7月6日から22日にかけて区内在住の20歳以上の男女3000人を対象に調査し、1906人(回収率63・5%)から回答を得た。設問は「住みごこち」や「日常生活」に関することから、「防災・防犯意識」、「福祉・保健」、「地域活動」についてなど6分野におよぶ。
「住みごこち」についての問いでは、「住みよい」「まあ住みよい」を合わせて全体の9割の人が住みやすいと感じていることが分かった。その理由としては、「住宅地そのものの環境」「自然環境」といった意見が上位を占めた(左上表参照)。また、「家から最寄駅までの交通の便」は47・2%、「買い物の便」は36・8%の人が住みよい理由にあげている一方で、前者は44・3%、後者は43・7%の人が住みにくい理由にしており、区民の意見が二分する傾向が見られた。
定住意向に関しての設問では「住み続ける」「たぶん住み続ける」が合わせて74・8%になった。07年調査の88・2%と比べると、14・6ポイント減で定住意向は薄れる結果となったが、横浜市民の67%(2011年市民意識調査)に対しては、7・8ポイント上回った。
防災・災害対策望む声 高まる
行政に最も力を入れて欲しい施策は、09年調査で第3位だった「防災・災害対策」(52・8%)が最も多く、回答者の半数以上が選択する結果となった。次いで「高齢者や障害者が安心して暮らすためのサービス」(50・4%)「防犯対策」(33・1%)が続いた。
また、現在の地域が「安心して暮らせる」と答えた人は全体の約6割だが、「安心できない」と答えた人も1割弱に。心配の理由は犯罪の58・1%が災害の28・7%を上回った。
なお、同調査の結果速報と調査票は金沢区ホームページに掲載。報告書の公表は来年1月を予定している。
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