東日本大震災の発生から丸一年を迎えた3月11日、金沢区内各地で犠牲者の鎮魂と被災地の復興を願う催しが行われた。
「心の復活」願って
瀬戸神社(佐野和史宮司)は11日、境内で「鎮魂といのりの夕べ」を開催した。当日は地域住民ら約100人が訪れ、厳かに祈りをささげた。
この集いは、「3月11日に神社として何かできないか」との思いから計画された。竹筒を使った献灯のほか、祝詞(のりと)や大祓(おおはらえ)などの神事、区内在住のシンガー・森美紀子さんらによる「鎮魂の歌」の奉納もあった。
「経済的支援やボランティアだけではなく、『心の復興』も大事。被災地のみならず、すべての人々の心を復活させないと」と佐野宮司。古事記にある「修理固成(つくりかためなす)」という言葉を引用し、「みんなでこの国をずっとつくり続けるという気持ちが必要。その機会をつくっていきたい」と話した。今後も「心の復興」をめざし、祈りを続けていく考えだ。
鎮魂のキャンドル
今月3日から18日にかけ、「東北地方応援の日」を開催した横浜・八景島シーパラダイスは11日、訪れた人々に呼びかけて応援メッセージの寄せ書きやキャンドルメッセージを実施。犠牲者に祈りをささげた。中には、自ら作ったキャンドルを持参する人もいた。
10・11日の2日間は、岩手・宮城・福島の3県に住む人を招待。被災した水族館「アクアマリンふくしま」(福島・いわき市)と「マリンピア松島」(宮城・松島町)への応援として、両館のPRブースも設けた。
同社は、「横浜から東北へ元気を発信するために開催した。引き続き何らかの形で支援を続けていきたい」と話している。
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