金沢区役所は今月9日、2012年度の区政運営方針を公表した。「支えあい」や「つながり」をキーワードに、防災や子育てなどに重点的に取り組む。予算全体が縮小傾向にある中で、区庁舎の緊急耐震工事に関連する予算は大幅増となった。
今年度の基本目標は、「地域の皆さまと共に考える、挑戦する、つくる」。防犯・防災、福祉、観光振興、環境保護など、事業を大きく4つに分け、「活力あふれるまちづくり」を目指すという。運営方針に先立って示された区予算では、自主企画事業費は1億2268万6千円で、昨年比で982万5千円減った。
「防災関連事業」は、昨年比466万5千円増の855万1千円が計上され、重点化。このうち、「金沢区地域防災ネットワークづくり支援事業」が新たに加わった。数か所のモデル地区を選定し、防災や地域ネットワークづくりの専門家からなる「コーディネーター」を配置することなどが柱だ。地域住民のネットワークづくりを支援しながら、防災のありかたを検討する。
同じく重点事業となったのが、「あんしん子育て事業」(183万5千円)。新規事業として掲げる虐待予防などが核となる。現在実施している月1回の個別カウンセリングを継続するほか、子育て支援に関わる区民とも連携。地域のサポート体制を強化する。
また、「『区民サービス』推進事業」の予算額は、1629万円と昨年比350万8千円増。老朽化した区庁舎の緊急耐震工事に伴い、設備入れ替えなどの費用をまかなうことが理由。なお、庁舎は2015年に建て替えが予定されている。
一方、「ECO推進事業」の予算は、昨年比247万円減の93万5千円。昨年度、電気自動車2台の購入や広報に割いた予算を減額した。今年度は、区内事業所との連携強化や小学校への雨水貯留タンク設置を引き続き行う考えだ。
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