「子どもたちが少しでも上のレベルに挑戦できる場を」―。そんな理念のもと2年前、区内唯一のサッカークラブとして横浜シーサイドフォーラムスポーツクラブのジュニアユースチームが誕生した。
中学生のクラブメンバーは週5回、横浜産業振興センターグラウンドで汗を流す。専属コーチのもと、ともすれば単調になりがちな基礎練習を徹底させ、各選手の能力を伸ばしていく。「中学時代はスポーツ選手にとって大事な時期。きちんとした指導者がいれば、劇的に変わる子どもがたくさんいる」と須藤裕一クラブマネジャー。「未来への可能性は挑戦から生まれると思う。勉強だけでなく、スポーツの厳しさを経験することは、人間形成の上でもプラスになるはず」と力を込める。
だが、欧米のようにクラブ文化が定着していない日本では、中学生のスポーツは学校の部活動が中心。選手が集まらず、解散せざるをえないクラブも少なくない。同クラブも例外ではないが、須藤マネジャーは「有望な選手は区外のチームに出てしまうが、結果を残せば変わってくるはず」と前向きだ。全国大会の予選でいい成績を残すため、熱心な指導を続ける。
4月3日、同クラブは一般社団法人になった。「地元企業もクラブを応援できる土壌をつくりたかった」と須藤マネジャー。地元経営者から成る横浜シーサイドフォーラムの面々も「われわれも次世代のために何かしないと」と協力姿勢を示しているという。
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