金沢警察署は11月7日、振り込め詐欺を未然に抑止したとして、横浜銀行能見台駅前支店と行員の原千歳(ちとせ)さん(47)に感謝状を贈った。
事件が起こったのは10月24日。支店を訪れた女性客(76)が現金360万円を引き出そうとした際、原さんが理由などの聞き取りを実施。女性が「息子から会社の金をなくしたと電話があった」と打ち明けたことから詐欺を疑い、職場を通じて息子本人に連絡し、事件が発覚した。原さんは、「お客さまが被害に遭わなくて良かった。ほっとしています」と笑顔で語った。また、同支店の磯村浩子支店長(51)は、「これからも、お客様の財産を守るという使命を果たしていく。年末は被害が増加するので、地域の皆さんも十分に注意してほしい」と話した。
金沢署生活安全課は、「管内では振り込め詐欺の1件あたりの被害額が増加傾向。ATM利用限度額を引き下げる制度などを利用して対策を」と呼びかけている。
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