横浜市住宅供給公社の賃貸集合住宅「シーブリーズ金沢」(柴町)に3月から電気自動車(EV)専用のカーシェアリングシステムが導入された。二酸化炭素排出量がゼロのEV普及で環境問題の解決を図るとともに、災害に強い街づくりを目指す。
会員対象は、シーブリーズ金沢のほか、市営金沢柴町住宅、サウスウィング金沢、グランマーレ横浜八景島など周辺団地に住む約800世帯。現在、26人が会員登録をしている。料金は15分で250円(上限4時間)。入会金・月会費・走行費は無料。「子どもの送り迎えや買い物に便利」「これを機会に車を売却しようと思う」など利用者の反応も上々だ。同公社にとって初となるEVシェアリングに、「こうした利便性を整えることで、入居促進につながれば」と担当者は期待を込める。
災害時の電源にも
このシステムはオアシスソリューション(東京都渋谷区)と三菱自動車工業が昨年、共同開発した。利用者は携帯電話やパソコンなどの端末を通じ、ネット経由で利用日時を予約することができる。車両の貸し出しは、駐車場に設置された鍵管理ボックスから予約した時間に鍵を取り出し、使用後に返却するシステムを採用。予約の際に、充電に必要な時間を考慮し貸出し可否を判断するほか、車の返却時に充電を忘れていると警告音が鳴る機能を設け、EVカーシェアリングの課題にも対応している。また、導入されたEV「i-MiEV」は一般家庭の一日分の電力を蓄えることができるため、災害時の非常用電源としても利用が可能だ。将来的には、電動バイクなどのシェアリングにも応用していきたい考えだ。
この取り組みは、脱温暖化を目指す「グリーンバレー事業」の一環として展開されている。国家戦略プロジェクトの1つ「環境未来都市先導的モデル事業」として認定され、1000万円の補助金を得ている。
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