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シニアクラブ連合会50周年記念誌『金沢の今昔』著者の 竹内 泰久さん 平潟町在住 78歳

公開:2013年7月18日

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金沢の昔話を伝えたい

 ○…金沢区の歴史を描いた小冊子『金沢の今昔』を著した。同著はシニアクラブ連合会50周年を記念し発行。平潟町のシニアクラブの会長を務めていることもあり、同会会長から依頼された。これまでも金沢の歴史に関する5冊の本を執筆している。

 ○…歴史を好きになったきっかけは、子どもの頃。近所に住む老人がよく、金沢の昔話をしてくれたという。「木の下や陽だまりに子どもたちが集まって、おじいさんの話を聞いていた。娯楽が少ない中、一番の楽しみでした」。楽しかった昔話の内容は、今でもしっかりと覚えているという。さらに自分自身も歴史とつながっていることを強く意識するエピソードを知った。1887年に起きた、憲法草案の盗難事件。畑に捨てられていた草案を拾ったのが、曽祖父だった。かつて伊藤博文らが明治憲法の草案を作った旅館に、曽祖父が勤めていたという。「こうした金沢の昔話を描いた本は今までになかったので、本に残したいと思った」と話す。

 ○…「自分にしか書けない本を」という思いから、約1年をかけて『金沢に伝わるむかし話』をまとめた。富岡八幡宮の起源や黒船来航時の様子、もちろん明治憲法の盗難事件も含め、22編の物語をいきいきと描いた。同著は大きな反響を生み、県内外から「欲しい」と問い合わせがあった。翌年にはさらに22編を掲載した第2集を出版。「300部ずつ刷ったけれど、今手元には1冊ずつしか残ってないよ」と笑う。

 ○…中学校の元教諭。工業試験場で機械の改造をしていた経験から、技術科の教師にならないかとスカウトされた。「以前は鉄の塊が相手だったが、こんどは人間相手。これがおもしろかった」。今も人前に立つのは得意で、年に数度、小学校や町内会の講演会で昔話を話している。脈々と伝わる金沢の昔話は、今なお「語り手」によって次世代へと語り継がれている。

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